含浸処理とは?

 

シーラント含浸処理は様々な材料に生じた中空部や微細な孔を塞ぎます。細孔とはワークに生じた小さな欠損(欠陥)のことで、大きな欠陥になったり、多額の費用を要する問題になったりします。真空下でワークの表面を清掃してシールすることにより、これらの小さな欠陥を塞ぐことができ、処理したワークの寿命が延長します。

表面の含浸処理を行う理由は以下のように多様です。

  • 漏れ防止
  • 湿気の取り込みの軽減
  • 鋳鉄およびアルミニウム基板溶接部の完全性の向上
  • 漏れによる不具合がある高価な鋳物および製造物の再生
  • メッキまたは塗装工程で閉じ込められたガスの破裂の予防


含浸処理

 


 

含浸工程とは?

含浸工程では、ワークを慎重に専用バスケットに配置します。バスケットをUltraseal樹脂シーラントが入った真空チャンバー内に下ろします。真空チャンバーの圧力が10 mbarを超える真空度に減圧されます。これにより、ワークの表面に達する漏れ経路がある間隙から空気が抜けます。適切な真空度で指定された時間にわたり維持されたあと、空気がチャンバー内に戻され、その空気圧によって樹脂シーラントが空気が抜けた間隙へ押し込まれます。ワークからシーラントが完全に切れたら、外部表面と穴の余分なシーラントが冷水で洗い流されます。次に、シーラントを硬化させて間隙を塞ぐために、バスケットが温水中に沈められます。

含浸工程には大きく5つの段階があります。

  • ワークの準備
  • 含浸
  • 排液
  • 冷水洗浄
  • 熱硬化

ワークの準備

含浸処理の前に、ワークに存在する間隙は完全に清掃して乾燥させておく必要があります。この作業は前処理として別に行うことができますが、Ultrasealはシステムに組み込むことができる水洗浄と真空乾燥のためのモジュールを提供しています。


含浸の効果とは?

  • 重合する際の収縮が少なく、間隙充填能力が優れています。
  • 微細な隙間に急速に深く浸透するよう粘度と毛管作用が最適化されています。
  • 強靭かつ柔軟性があるため、化学薬品、熱、振動に対する耐性があります。
  • 中空壁に強力に接着し、永久的密閉状態を作ります。
  • -50°Cから220°C(-58°Fから+428°F)までの作動温度で安定性を維持します。

Ultrasealの含浸工程は、様々な基質と完璧に適合するよう設計されたシーラント配合を使用して、あらゆるサイズのワークを処理します。適用できる基質は、アルミニウム、マグネシウム、鋳鉄、鋳鋼、炭素繊維複合材、グラスファイバー強化プラスチック成形品、プラスチック、木等で、顧客企業の材料を精査して、含浸処理する部品が取り扱いやすくなるようにシーラントを調整することができます。

含浸処理が完了した部品は、別の処理を行うことなく使用できるようになります。含浸処理が処理部品に損傷や変形を生じさせることはありません。含浸処理された部品は、冷却液、潤滑油、溶剤、および腐食性の強い酸に耐性を示し、幅広い持続温度範囲でも正しく作動し続けます。