含浸加工

 

含浸加工は以下の5段階で主に構成されます。
 

  • 部品準備
  • 含浸
  • 排液
  • 冷水洗浄
  • 熱加硫

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含浸処理

 


 

部品準備

含浸前に、部品内の空隙の汚れを完全に除去し、乾燥しなければなりません。これを別個の事前準備として行なうこともできますが、Ultrasealはシステムに統合可能な、水性洗浄と真空乾燥用のモジュールを揃えています。
 

含浸

Ultrasealインターナショナルは天井荷重受け材装備のオートクレーブを2種販売しています。
 

鉛直移送システム(VTS)

部品が下へ降ろされ、含浸剤に浸される前の真空段階で、部品は一時バスケットに保留されます。次に真空状態が解除され、含浸剤は空隙の奥深くまで送り込まれます。VTS をベースとした含浸機は単純な設計で、設置面積は比較的小さくてすみます。
 

含浸剤移送システム(STS)

ここで部品は隣接するタンク内の含浸剤とともにオートクレーブに積み込まれます。オートクレーブを真空にした後、バルブを開いて含浸剤をオートクレーブに送り、部品を浸します。次に真空を解除し、含浸剤を空隙にしみ込ませます。この後使われなかった含浸剤は真空下で元のタンクに戻されます。STS 機は自動化するために単純化されており、含浸剤を長時間真空下で保存することにより、良好な状態で使えるという利点があります。重要な用途向けの高圧オートクレーブは、真空段階の後に圧力サイクルを組み入れられるように設計されています。
 

排液

排液サイクルには、含浸後部品から余分な含浸剤を除去する過程が含まれます。冷水洗浄タンクへの「持ち越し」を削減し、廃水としての含浸剤の流出量を制限するには、効率的な排液が不可欠です。静的排液は一部用途には適していますが、含浸剤が比較的複雑な部品のポケットまたは外部構造に残ることがあります。回転排液システムはバスケット内で部品を物理的に回転させ、最も効果的に含浸剤を除去します。続いて排液は回収され、自動的にオートクレーブに戻されます。
 

冷水洗浄

排液後、部品は冷水洗浄タンクに運ばれ、表面の含浸剤が除去されます。比較的複雑な部品には回転システムの使用が推奨されます。下部タンクからチェンバーに水溶液が汲み上げられ、回転する部品に注ぎかけられた後タンクに戻されます。洗浄中に部品を水中に浸すと、洗浄液内の汚染物が部品に付着し、熱加硫中に清浄度の問題を生じる可能性があるため、部品を水溶液に浸さない仕組みになっています。部品に注がれる洗浄剤の重さと量は高水準の清浄度に影響し、その後の回転排液は熱加硫モジュールへの持ち越しを最小化します。
 

熱加硫

処理は最低90°C(195°F)で管理された温水が入った別のタンクで行なわれます。生産性を最大化するには回転システムの使用が推奨されます。Ultrasealが特許を持つ ローテーション技術では、熱加硫溶液はタンクからチェンバー最上部の多岐管に汲み上げられます。下部の保存タンクから、ろ過され、再加熱された溶液が継続的にチェンバーに注がれ、チェンバーの溶液量が規定量に達するとせき止められ、下部の廃水だめに戻されます。この方法により、空隙内の含浸剤を熱加硫できるだけでなく、最終洗浄を非常に効率的に行うことができます。